「わー!凄い……おっきいね」 大きな口で欠伸をしているライオンを見ながら、自然とうわぁっと声がでる。 「初めてみるのばっかりっ…楽しい」 「ふっ、よかったな」 早歩きで園内を回る私に、佳斗君が「子供みたいだぞ」と微笑む。 そんな事も気にせず次の場所に行こうと、少し足を速めると、ぐらっと視界が揺れた。