「・・・仕事しよ」くーっと背伸びをして踵を返した。 「ふられた?」 祐哉が意味深な笑みを浮かべて部屋からでてきたところで、 みつかった。 「だれが!」 どすっぴんでしかもパジャマで出て来ていることを思い出し、 目を合わせたくなかった。 「ふーん、まだふられてないんだ」まっすぐこっちに向かってくる。 「ふられてもないし、別れてもないし、 4日だけ京都に一人旅に行っただけだし」横を向く。 「聞いてないけどな」 ぅあ!はっとした。