何か、足りない。 心にぽっかり穴が空いてしまった感じ。 何をしていても、何を考えていても、その感じは拭えない。 ――――物足りない、寂しい、悲しい。 お父さん、お母さん、どうしたらいいの? もう、どうして良いのか、分かんないよ・・・・・・ 助けて、一人にしないで―――― 「もう、一人は耐えられないよ・・・・・・」 幸せに溢れた、枕元の写真を手に取る。 涙でぼやけて、笑顔のお父さんとお母さんの顔は、見えなくなっていった。