「あ、うん、また明日ね」 ニコリと、笑みを浮かべ、その男に手をふる優芽に、 「…今の誰だよ?」 少し低い声でそう尋ねるオレ。 けど、 優芽は、オレのイライラを感じ取っていないのか、 「あ、クラスが一緒の人だよ、最近挨拶してくれるんだ」 特に意識した様子もなくそう言い放つ。 「…ふーん?」 鈍い優芽は、周りの男共が自分のことを気にしてるなんて思ってもいないんだろうけど… やっぱり、ムカつくもんはムカつくよな?