「…昨日はさ、優芽とのデート、すごい楽しみにしてたんだけど、風邪引いちまったみたいで…それにたまたま携帯が壊れちゃって連絡もとれなくてさ…つい、姉貴に伝言頼んじまったんだ…」





そう言って、私を見つめる遥斗くん。





その言葉に私は、ニッコリ微笑んだ。





「…ううん、私も遥斗くんのことで幸さんにヤキモチやいちゃったみたい…いきなり押し掛けちゃってゴメンね」






すると、




何故か私がそう言い終わった途端、





遥斗くんは、突然私を抱き締めて…。






「…優芽あんまり、かわいすぎること言うなよな」





優しく、そう呟いた。