どうして私を選んだの?【完】



「お、落ち着いて、奈々ちゃん」





「これが落ち着いていられるわけないでしょ!?てか、少しは良いヤツだと安心した私がバカだったわ」





奈々ちゃんは、ブツブツそう呟きながらも足は、ちゃんと遥斗くんのクラスへと向かっている。






そして、






とうとう遥斗くんのクラスの前に到着してしまった。






…どうしよう





背中にたらりと冷や汗が流れるのを感じる。