保健室には、先生も誰もいなくて、奈々ちゃんは、勝手にベッドに座りながら、私にも座るように促す。 「もう…一体どうしたのよ!?顔がホラー映画のお化けみたいになってるよ!昨日は、北川くんとデートだって言ってたのに、何かあった?」 …何気に言ってることはヒドイが奈々ちゃんの心遣いが嬉しくてしかたがない。 「…実はね、」 私は、ため息を一つこぼすと、奈々ちゃんに昨日の出来事について話し始めたのだった。