「…っ、なんで、いきなり、こんなこと…」 そう言って、ぐいっと、唇を袖で拭う私。 もう何がなんだかわからなかった。 とりあえず、遥斗くんの行動が理解できなくて… 嫌というより、驚きのほうが大きくて… 気がつくと、涙が私の頬をつたって流れた。