「…あ、溝口くん」 思った通り校舎裏には、すでに溝口くんの姿があった。 「…よっ!桜庭ちゃん、まぁ、だいたい予想はしてたけど…いい話ってわけではないよな…」 あはは、と、苦笑いを浮かべながら頬をかく溝口くん。 そんな溝口くんに胸が痛んだ…が、私は意を決して口を開いた。 「……ごめんなさい…私、たぶん溝口くんのこと友達としか見れないと思う…好きな人がいるの…だから…」