「桜庭ちゃん、マジで大丈夫?なんか、疲れてるように見えたからさ、昨日の文化祭もこないし…」 授業が終わった休み時間。 溝口くんは、おもむろに私のところにやって来て、そう呟いた。 「あはは、ゴメンね、ちょっと風邪気味で…具合悪くて」 私は、苦笑いを浮かべ、溝口くんを見る。