君が泣いてる


僕はここで


その涙が零れ落ちる様子を


なにも言えずに


黙って見ていた




泣かないで。なんて言えなくて


がんばれ。なんてもっと言えない





そんな君に掛けた言葉は


ありきたりでちっぽけ



「よしっ、ご飯食べに行こう!」



おいしいもの食べて


元気出そう



今はちょっと疲れてるだけ


きっとまた


笑顔の君に戻るから




そんなことを思っていたら


二人でご飯を食べた帰り


すっかり笑顔になった君




「ありがとう。」って



笑う君がいてくれて


今日は安心して


眠れる気がする




どうか明日


その心が今日よりもっと


穏やかであるように