- 作品番号
- 815872
- 最終更新
- 2014/03/26
- 総文字数
-
39,717
- ページ数
-
50ページ
- ステータス
-
完結
- PV数
- 47,436
- いいね数
- 1
冬めく空を仰ぐと思い出す
雪が積もると会いたくなる
気のせいだと嗤っても
桜がほころび始めると
足元を見ながら歩いていた
2014.1.20
この作品のレビュー
2014/01/20 23:02
ネタバレ
はらはら、ふわり。
カフェレストラン『ZlnnlA』 の店員美空さんに一目惚れ、片想いをするヒロイン深桜(みお)
そんな彼女がひょんなことから、少しの間彪(ひょう)を同居人として、一人暮らしの部屋のロフトへ迎え入れることから始まるこの物語。
この物語は、短編にして話がしっかり構成されたお話である、と断言します。
彪の正体、考え、深桜の気持ちの表現が、切なく、はらはらと降りしきる雪の情景が浮かびました。
そしてラストは雪の降る情景と共に、桜がふわりと舞い降りる素晴らしい景色が眼前に広がるイメージが見えた気がします。
全部読み終えた後、改めてタイトルの素晴らしさにはっとさせられました。
沙絢さんの描く、切なくも最後は温かな短編、是非ご賞味あれ。