山尾とミスター金が言い争っていたが私は、構わずにもう一度高橋君の後ろ頭を踏もうとした。




しかし、高橋君は、それを避けて、下から私の太ももをに腕を回すと立ち上がりながら強引に私を投げた。




私は、高橋君のタフさと根性にびっくりしながらも私が好きな男は、こうでなくっちゃと思った。




二人共血まみれで疲れていたが、再びスタンドの打撃戦になった。




こうなると高橋君の方が有利だった為に、私は、ローブを背負う形になりひたすら耐えた。




もう視界は、両目ともかなり見えなかったが、何とか立っていた。




私は、もう一度組み付くチャンスを伺いながら耐えた。




高橋君に打ち疲れが見えた瞬間を狙って組み付くとまた持ち上げようとしたが高橋君が足をバタつかせ暴れた。




そのせいでバランスを失ったまま高橋君を投げた。




自分自身もバランスを崩しておかしな方向に二人共投げ出された。




観客のオ~!!と言う声が聞こえた。




私と高橋君は、リング下に落ちていた。