「さあ、吐くか? 倒幕派は、いったい何を企んでやがる」 ただ一人、この男だけは涼しい顔で桝屋を見下ろしていた。 鬼副長、土方歳三だけは。 蝋燭の蝋が溶けて足の裏に当たるたび、桝屋の体がびくびくとはねた。 そして、ついに……。 「話す、話すから、もうやめてくれ……」 桝屋喜右衛門──本名・古高俊太郎は、倒幕派の恐ろしい計画を吐き出した。