こんな、男のことばかり考えているめでたい脳を持ったあたしを、お天道様はちゃんと見ていたんだ……。 自分ですら忘れかけていた 大奥を逃げ出した、 罪人としての、あたしを。 追ってきた影は、すぐそこまで 迫っていた────。