幕末オオカミ





こんな、男のことばかり考えているめでたい脳を持ったあたしを、お天道様はちゃんと見ていたんだ……。




自分ですら忘れかけていた


大奥を逃げ出した、


罪人としての、あたしを。







追ってきた影は、すぐそこまで


迫っていた────。