先ほどから変動する空気。 荒波のように不安定。 複雑な想いが絡まる。 どうしたらいいのか分からない。 そんな気持ちが巡るとき。 …鐘が音を鳴らした。 『―――――ガランッガランッ――』 店の扉が開いたことを示した。 “close”と掛けられた店の扉が開いた。 良くも悪くも。 この空気を一転させる人物が突然現れた。 それも、この場面で。