<怪しい二人>





―――聞いた聞いた!?


―――うん!牙龍の事だよね?


―――ビックリ!





?『ほらあ!アタシが言った通りだ!ピッタリ、バッチリ、どストレートで当たってる!予言者に成れそうじゃない!?水晶玉持ってインチキ占い師にでも転職しようかしら!』

?『……ふうん。』

?『反応薄ッ!もう少し反応しようよ!?空しいんだけど!だって本当に可愛いんだよ!?猫田も逢っててみる?』

猫田?『…知ってるよ響子なら。』

?『え?何か言った?』

猫田?『何でもなーい。あ!初回限定版出てるよ!ほら“スリム”に取られる前に買っときなよ。』

?『うへへ!限定ボイスが入ってんだよなぁ豪華版は!“スリム”は南街だからまだ来てないしラッキー!』

猫田?『限定ボイス?そんなの付いてるんだ…………あ!サッカーゲーム!』

?『猫田は昔サッカーやってたもんね!少年サッカーで唯一の女の子!』

猫田?『まあね〜。つぅかアンタはいいの?これから姫の座を奪われるかもしれないよ?アノ子に。』

?『はへ?姫さん?誰が?』

猫田『いや、だからアンタが…』

?『いやいやいやいや。待とうか。落ち着こうか。誰が姫だって?ただアタシは―――――』





とあるゲーム店内を漁る怪しい二人組の会話。