夏の終わりが近づくある日僕と門田さん親子は、アイスクリームを食べながら何となくテレビを観ていると携帯が鳴った。




美香からだった。




携帯に出ると美香が嬉しそうに言った。



「八月の終わりか9月の始めには、出発出来そうよ。

工場に有給休暇とか出したかな?

一ヶ月の有給なんて無理でしょう?

私は、ショップを辞めるから。


英男は、やっぱり取れるだけの有給取って後は、上手くごまかせないのかな?」



美香がショップを辞めるとは、今初めて聞いた。




「大丈夫なのか?ショップを辞めるなんて聞いてなかったぞ。」