「呪い?」

訳が分からないという表情でウルルを見つめる。



「そう

 呪いは、

 私を媒体に発現するの。



 この国にあるキッカケによって、



 それはたぶんサ-ブル様。」



「何があった。」


「ええ…と…」


言いよどんでいた。


が、白状せざるを得なかった。


「キスをされて…」



「「キス!!」」



再び、アレクとブレイドが声を合わせて叫んだので、

思わずくすっっと笑ってしまったら、



「「笑い事じゃない!!」」



とまた声を合わせた二人にて叱られてしまった。


あまりの勢いに戸惑いつつ話を進める。


「 話進めます。…よ?

それで、その時話してたのが、この国の国民の貧困と

自分たちの裕福さの差が許せないというで、

そのちょっと前が、

王妃様の心の病で誰ともお会いにならない話。

どちらも、黙ってたサ-ブル様が強い反応したの。

それで、うるさいって…。」



「「キスされた。」」