「8頭身くらいあるよね。小顔だし、手足長いから羨ましい」


それを抜きにしてもメイクしてなくて肌きれいだし。にきびはちょっとあるけど、若くて新陳代謝が高いからとか理由があるわけで。洗顔の仕方とかスキンケアの見直しで治る可能性も、方法も、いくらだってある。


「私パンツスタイルとか憧れるんだけど、スカートが板に着いちゃってるから、あんまり冒険できなくて。でもやっぱ、似合いそうな人見るとチャレンジしたくなるね」


ひとつ似合わないって言われても、コーデの仕方なんていくらでもあるんだから、ひとつも似合うものがないとは言い切れない。


「髪も短くしてみたいんだけど、なかなか勇気がね……まあ、切らない方がいいって周りの意見を参考にしてる部分も多いんだけど。きゅうちゃんは? 昔から短いの?」


ふふ、と笑いながらタブレットを差し出す。するときゅうちゃんは突然、はらはらと涙を頬に伝わせた。


ぎょっとして何も言わずにいると、


「好きです……」


告白された。タブレットを受け取ろうともせず、思いの丈をぶつけられた。


「う、うん。ありがとう。嬉しい」


こうもまっすぐ見つめられると照れるな!


「えっと、まず土下座とかしなくていいからね? 処分受けたのは私にも非があったからだし……。これからよろしくってことで。仲良くしてね」


やっとタブレットを受け取ったきゅうちゃんは、潤ませた目で私を見つめ、頷いた。


可愛いなぁ……。セーラー服じゃなかったら、もっとドキッとしちゃいそうな気がするよ。