必死に泣くのをこらえ、話す。 握りしめた手が、何かの決意のように。 「潤くん。」 涙がたまった目を真っ直ぐに見た。 「電話、するね。 メールも…。うっ、ぐっ…。」 「万桜。」 それをたち切るように、愛しい名前を呼ぶ。 「…俺、離れたら、 自信ない。」 そして目を反らした。 蒸せるような暑さも忘れてしまう。 「……潤、くん。」 再び見た万桜は……… 笑っていた。 ……泣きながら、笑っていたんだ。