中指斬残、捌断ち儀



言葉終わりに妙なつっかかりを覚えれば、藤馬さんが『やべ』とぼやいた。


失言でも口にしたような感じだが、すぐにあの嘲る口調に戻る。


「どのみちよー、俺らがどんなに渉のせいじゃないって言ったとしても、そのガキは“それも踏まえて僕のせい”って言うぜ、きっとー。

んなガキに慰めなんか逆効果、うじうじ悲壮に落としてやんのがわたるんのため――望むことなんじゃねえーの?」


「……」


これは藤馬さんの言うとおりだった。


伯母さんが自業自得だと言われても、僕はやはり“僕さえいなければ”と思ってしまう。


更には儀式最中に逃げ出せば――やめてくださいの言葉前に逃げ出せたならば、少なくとも呪物は伯母さんに手を出せずにいた。


不始末だった。
感情を出すなら出すで行動すれば良かったのに、中途半端な遠慮で伯母さんの為すがままでいた僕の判断の誤り。