「五十鈴さんを傷つけないでください、何もかも僕のせいで――」
言う前に藤馬さんが僕の体を押した。先の仕返しと言わんばかりに。
畳目を踏む足が滑りそうになったが、後ろから五十鈴さんに支えられた。
「渉……、違うからな、お前のせいじゃないよ。私の……」
ごめんなと支える五十鈴さんが僕を抱きしめた。泣いているような声、けれども顔は僕の肩に落ちて見られなかった。
「あー、やだやだ、うげぇ。罪の擦り付け合いならまだ分かんのによぅ。どっちとも私のせい僕のせいって、バカなの?バカだろ。罪被りてえ奴から罪取ったら、余計に罪を欲しがるじゃん」


