中指斬残、捌断ち儀



「五十鈴さんは……っ、五十鈴さんは僕を助けてくれましたっ。五十鈴さんが大好きになるほど、恩人だと思えるほど僕は――五十鈴さんが家族になってくれて良かったと思っている!」


罵りがない内に、これ以上、“間違いだらけの言い分”を言わせないためにも僕は藤馬さんと真正面から向き合った。


「あなたから見たら――五十鈴さんでさえも、家族らしいことしてないって言うけど、僕はそれでいいんです……、だって、嬉しかったから……!五十鈴さんが来てくれる日があったからこそ、毎日楽しみで、期待溢れて朝を迎えることができたし、五十鈴さんからは色んなことを教わりました!

学校では教えてくれない、伯母さんからも教えられないようなこと――“僕でも笑顔になれることを教えてもらったんだ”!」