「ハッ、シシッ。かっかすんなよぅ、なぁ?“本当のこと言われたぐらいで”」
片腕は五十鈴さんの首を絞め、もう片手で手首を捻る。
苦しく歪む顔の五十鈴さんに――いいやそれ以前に、反論できずにいた想いが手に出てきた。
藤馬さんの体を押す。
遠慮もなく、力がある限り押した。
「五十鈴さんは僕の家族です!」
だからこれ以上、傷つけるなと、藤馬さんを押した。
こっちは本気のつもりでも子供と大人。身長差も歴然とした体格差では藤馬さんを五十鈴さんから突き放すことなんかできないけど――すんなりと藤馬さんが下がった。
僕の呪いを危惧してか、でも藤馬さんお得意の罵るような言葉が返ってこない。


