あの日、6月も半ばの下校途中



雨が降りしきる中、



憂鬱な気分を片手の傘に乗せて



雨粒と一緒に落としてくれまいかと思ってた。





大嫌いなこの季節よ、



早く過ぎ去ってくれ。なんて



毎年のことながら



文句の一つや二つ、



空に向かって言ってやりたかった。