「ナンパっぽいからさ。こんなこというのはどうかなーって思ったんだけど」
「?」
「オレ、やっぱり結城さんと会ってるよ。“大晦日”にね」
「え??」
真田は自分の横に置いてあるコートとマフラーの山にゆっくりと視線を落としてそう言った。
「多分、いや絶対結城さんだと思う。大通でカウントダウン前にぶつかった子」
「大通··!」
今の会話の中で“大通”という場所は出していない。
それを当てた、というか知っているということは真田の言っていることは嘘じゃないと晶は驚いた。
「あの時そのまま迎えにいってればよかったかな?」
「!!」
「なんて、その時まだ中学生と大学生だから犯罪かな」
(―――あ…確かに、あの時に誰かとぶつかって···それで)
「中学生の結城さんがマフラーをぐるぐる巻いて雪いっぱい頭に積もらせて。なんだか独創的なシーンを見ているようだったから。
初めての北海道の年越しだったから余計に記憶にあるんだ、きっと」
「?」
「オレ、やっぱり結城さんと会ってるよ。“大晦日”にね」
「え??」
真田は自分の横に置いてあるコートとマフラーの山にゆっくりと視線を落としてそう言った。
「多分、いや絶対結城さんだと思う。大通でカウントダウン前にぶつかった子」
「大通··!」
今の会話の中で“大通”という場所は出していない。
それを当てた、というか知っているということは真田の言っていることは嘘じゃないと晶は驚いた。
「あの時そのまま迎えにいってればよかったかな?」
「!!」
「なんて、その時まだ中学生と大学生だから犯罪かな」
(―――あ…確かに、あの時に誰かとぶつかって···それで)
「中学生の結城さんがマフラーをぐるぐる巻いて雪いっぱい頭に積もらせて。なんだか独創的なシーンを見ているようだったから。
初めての北海道の年越しだったから余計に記憶にあるんだ、きっと」



