いわば、約束のシルシようなものだ。



私はそれを自分のパジャマの胸元に付けてみた。



赤くて、蛍光灯でキラキラと輝く綺麗なバッヂ。



もし、踊りたくないのであればパーティーが始まるまでに相手に返せばいい。



不意に、白夜先輩の顔が頭の中にフワンッと浮かんだ。



慌ててそれをかき消し、ベッドにうつ伏せになって枕に顔をうずめた。



タケル君からの誘いを断る理由なんて、どこにもない。