「恋理、ひむ、俺図書室行ってるから、終わったら呼んでくれ。一緒に帰るから」



「桐さん、見ないの?」



「あいつ見ても面白くない。ひむは思う存分見てろよ」
 


じゃあな。

言い残して彼方は体育館を出てしまった。
 


……まあ、彼方は勉強大すきっ子だから不思議はないんだけど……恋理や俺の友達への態度、としてはいつもと違うな……。
 


やっぱり敵対宣言がすげえ気に喰わねえ――え? いや違うだろ。気になる、だろ? 自分。