「勿論よ。桐の雄姿を見てみたいからね」 「今日は失敗出来ないな。氷室くんも、ありがとう」 恋理が楽しそうに答えると、桐さんも嬉しそうに目元を緩めた。 「もちろん。桐さん、帰るまでいてもいい?」 「帰るまで?」 「邪魔じゃなかったら一緒に帰ろ。バスケのこととかも、色々伝授していただきたい」 「………」 俺の師匠扱いにはまだ慣れていないようで……ぽけんとしたあと、そっぽを向いてしまった。 ……怒らせた?