「あー、さっきな。軽く敵対宣言をされた」 「敵対宣言? 壁ドンして?」 「……そこまで見てたのか?」 「うん」 驚きの彼方に、こっくり、恋理は肯く。 彼方は少し唸った。 「あれはなんつーか、俺の威嚇(いかく)? かな。安里に関しては、ひむ以上にはならないから安心しろよ」 ぽむぽむ。 いつもの要領で恋理の頭に彼方の手が乗る。