桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】



「あー、さっきな。軽く敵対宣言をされた」



「敵対宣言? 壁ドンして?」



「……そこまで見てたのか?」



「うん」
 


驚きの彼方に、こっくり、恋理は肯く。
 


彼方は少し唸った。



「あれはなんつーか、俺の威嚇(いかく)? かな。安里に関しては、ひむ以上にはならないから安心しろよ」
 


ぽむぽむ。
 


いつもの要領で恋理の頭に彼方の手が乗る。