……というところだけを見てしまったのだ。
 


俺はその前から見ていたので、いつもの悪癖――俺らへの過剰な庇護意識が出たのかと傍観していたんだけど、

その辺りを知らない上に、そのかべどんとやらだけを見てしまった恋理はブルブル泣きそうな顔になっている。



「あたしだってされたことないのに~~~!」



「うん、俺もされたことないから大丈夫」



「あんたがされてたら別の意味で問題あるわ!」
 


牙を剥いて怒られた。