「それにね、桐。確認してもいいかしら」
「あ……はい」
すっと、桐さんが姿勢を正した。
「桐は、今までこういう相談は出来ないでいたの?」
「……うん……みんなの想像を裏切れないって、思ってたから……」
「そう。でも、あたしたち三人には話してもいいって思ってくれたんだ?」
「………うん」
桐さんは少しだけ頬を染め、小さくなって肯いた。
……やばい、ぎゅーってしたい。
めちゃくちゃ愛でたい。愛らしすぎる……っ。
「それって、あたしたちは桐を《王子様》って目で見てないってわかったからじゃないかな?」
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