「安里さん――っと、クラス別だから知らないかな。 八組の日迎氷室(ひむかい ひむろ)と、音崎恋理(おとさき れんり)、一個上の長部彼方(おさべ かなた)よ」 「いや、君たちは有名人だから知っているよ」 「恋理、師匠を知ってるのか?」 何故か恋理と師匠の間だけで話が成立している。 これは弟子心にむかっとした。 俺も話に混ざりたい! 「何言ってんの。一組の安里桐(あさと きり)さんよ」 「いちくみ?」 「一年一組、だな」