「氷室くん大丈夫っ?」 「安里さん、気にしなくていいのよ」 「さすがに気になるよっ」 「ん、だいじょぶです桐さん。三秒あれば復活するから」 伸びをして起き上がる。 「丈夫なんだね、氷室くん……」 「毎日こんな感じですからねえ。あ、よかったら食べる?」 手に持ってはいなかったために無事だった弁当を桐さんに差し出す。 すると、興味を持ってくれたのか、目をぱちぱちさせながら見ていた。 「すごいなー……美味しそうだし……」 「内容はほぼ恋理の言いなりだけどね」