桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】



上月高校は校庭が広く樹木も多いので、昼時でも探せば、どっかしらに人のいないベンチはあった。



更にこの花壇の影にあるベンチは、大体俺ら三人が使っていた。




「ん? 桐さん、可愛いのすき?」



「可愛いっていうかクオリティ高いよ! え、昨日聞いた感じからするとこれ作ったのって……」




「俺です。恋理さんは料理テロリげはっ」



「ぶっ飛ばすって言ったわよねえ」
 



……昨日は彼方をぶっ飛ばすって言ったじゃないですか…………。
 


倒れたついでに花壇の土に、恋理に顎を撃たれたと書いてみる。



……ダイイングメッセジ?