「可愛い!」
昼時、桐さんの声だった。
俺は昼飯を、予め桐さんに予約を入れておいた。
恋理から忠告があって、桐さんは昼食なんかは女子に独占されるから、一緒に食べたいんならその中に混じるか、予め約束しておくこと、だって。
さすがに俺は女子の中に混じるのは気が引けたので、一限の休み時間に約束を取り付けにいった。
桐さんは驚いていたけど、肯いてくれた。
そして、恋理や彼方もいるのかと聞かれたので、桐さんが嫌じゃなければ四人でもいい? と訊いてみた。
桐さんからは勿論だと明るい返事があったので、昼休み。
四人で、裏庭の花壇のベンチで昼飯だった。



