ひむが、俺と恋理から離れなければいけないと思っていることはわかっていた。 でも俺と恋理がそれを許さないでいたから、無理に離れようともしなかっただけで。 そこへ現れた安里桐華。――あの安里識輝の従妹。 正直、いい印象はない。 いや、安里の印象なんて、学校で言われている『王子様』印象だけだけど、 安里識輝の方が俺にはあまり良いものではなかったので、連鎖してしまっていた。 あの暴走列車……。 今言うなら、安里を快く思えなかったのは予感だったのかもしれない。