「………」
「すきになってた……晃くんじゃなかった………氷室くんだった……今までの私から繋がった今の私が、すきなのは…………氷室くんだったよ……。
……どうすれば、いいのかな……。私、晃くんのことしか考えてこなかったから、晃くんをすきだった私が、氷室くんをすきだって言っちゃ、ダメな気がして……。
師弟関係も、きっかになった行動は、識輝ちゃんを意識したものだったから……っ、純粋に、氷室くんだけな私になりたかった……」
「じゃあさ」
腕を少し緩め、桐華ちゃんの顔を見る。
真正面から。
身長差、俺の方が上。



