桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】



「ほんと?」



「氷室くんっ? どうし――」



「今、すきって言ったの、ほんと?」



「………」



「話聞いてると、その相手が俺みたいに聞こえちゃって……違うんだったら、投げ飛ばして否定して」
 


今のうちに。
 


一瞬でも抱きしめることが出来ている、今のうちに『違うよ』、て――



「そうだよ」