桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】



「でしょ? 私にそんなこと思われても、晃くんは嬉しくもないし照れもしないの。

……間違ったのは、私の読み。そんな識輝ちゃんだから傍にいられたんじゃなかった。

……誰も愛したくない識輝ちゃんと、誰からも愛されることの出来ない晃くんだから、だから二人は傍にいられたの。

……全然気づかなかった。わたしはばかだった」



「……二人に何かあるの?」



「うん……。でも、これはちょっと言えないかな……。識輝ちゃんたちも、友達にも言ってないみたいだから」



「そう。――じゃあ桐さん。何が、晃くんじゃなかったの?」
 


答えを。