彼方が階段を上る音を聞きながら、冷蔵庫を漁る。 今日は父さんも徹夜で帰らない日だから、一人分……いや、恋理も飯食ってないから一応二人分か。 簡単にパスタでいいかな。 もらったトマトあったし、ひき肉も買ってあるから。 彼方の分も作っておこう。 あいつ、遅くまで勉強してるから軽く夜食でいいだろう。 ……またおかわりを要求される可能性もあるしな。 簡単に作った飯を一人で食い終わった頃、彼方に手を引かれた恋理が降りてきた。