「うん。氷室くんには生まれた時からの幼馴染が二人いて、恋理ちゃんと、一個上の彼方さんっていうんだ。

それで……二人は両想いらしいけど、まだ付き合ってはいないという現状で、それでも二人が氷室くんを大事にしているのがわかって……

氷室くんは何かと私を遊びとかバスケとか誘ってくれるんだけど、どうしても、ね……恋理ちゃんたちと自分は、違うよなあって思って、」
 


辛くなったんだ。



「それで、私、今日……師弟関係やめるって、解消してきた。

これ以上、二人と比べて淋しい思いするの、やだったから……」



「……桐ちゃん」