「識輝ちゃん……相談事とか、得意なの?」 正直、そんなイメージも過去体験もないんだけど……。 「うん。みんなに、相談のしがいないって言われる」 「相談しにくいよ!」 「けど悩んでいることのアホさ加減に気づいて、むしろすっきりされて帰っていくよ」 「そ……なの?」 どんな相談屋だよ。 「ほれほれ。少しだけ人生経験多いおねーさんに話すだけ話してごらんよ。海に向かって叫ぶと思えばすっきりするかもしんないよ?」 「自分を海に例えるって……相変わらず規模が違うね」