「今日は晃ちゃんはいないんだよー」 私がお茶の準備に立ったところで、識輝ちゃんが言った。 「え? ああ、そうなんだ」 晃くんか……そう言えばそこまで気が廻らなかったな。 「……あんまり残念そうじゃないね?」 「え?」 振り返ると、識輝ちゃんはしたり顔で私を見ていた。