桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】



「今日は晃ちゃんはいないんだよー」
 


私がお茶の準備に立ったところで、識輝ちゃんが言った。



「え? ああ、そうなんだ」
 


晃くんか……そう言えばそこまで気が廻らなかったな。



「……あんまり残念そうじゃないね?」



「え?」
 


振り返ると、識輝ちゃんはしたり顔で私を見ていた。