桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】



色めき立った女子たちを、師匠が丁寧に諭して帰した後、恋理から改めて師匠の紹介がされたのだった。



なるほど。

そういう意味での王子様か……。


どういう意味だ?



「つまり、安里さんは女子の理想が詰まっているってことね」



「恋理も師匠みたいな人すきなのか?」



「あたしは――……ふんっ」
 


言いかけて黙った次の瞬間、腹に拳を喰らった。く……。