「安里桐。バスケ部所属。中性的な容姿とアルトの美声。活発な行動力と、しかし穏やかな発言力。 スペックは文武共に高め。――総じて、上月学園の王子様、よ。やっぱり知らなかったのね、氷室は」 「申しあけありません、師匠」 「俺もそこまでは知らなかった……」 「あの……本人前にして噂話の紹介はやめない?」 と、師匠ご本人から提案があった。