桐華ー天然ボケ男が学園の王子様(女子)に恋しちゃったら【完】



「なん、で……」
 


嗚咽とともに声が聞こえる。



「なんで、あたしはそこにいられないのぉ……っ」



「………」
 


彼方の抱きしめる力が強まったのがわかった。
 


知っていた。
 


誰より恋理は、自分を赦せていないことを。
 


だから俺たちは恋理を断罪しなかったし、有耶無耶だった。