いつもと同じ公園、バスケコート。 いつもと違うのは、彼方が恋理の隣にいないこと。 俺たちの方にいて、桐さんを相手にしていること。 「安里は現役だろう。俺たちはブランクあり過ぎだ」 「彼方さんにブランクなんてものがあるように思えませんがね。希望としては私が氷室くんと組んで彼方さんを潰しにいきたい。 氷室くん、手を組まない?」 「よろこんで」 「おい! てめえから誘っといて裏切るの早ぇよ!」 彼方に怒られた。