ここに漫才師なんていないよ? と言おうとしたら横から彼方に口を押えられた。 ……喋るなということですか? 「そうだったんだ。無事でよかった」 ふわりと微笑まれて――……なんかに射抜かれた心地がしたのは俺だけではなかったらしい。 「リアル王子様……!」 ……王子様?